円安に歯止めかからず 日銀、長期国債の買い入れ減額決定【中継】
日本銀行は金融政策決定会合で、今年3月の政策転換後も続けてきた長期国債の買い入れを減らしていく方針を決めました。中継です。
14日の決定は、3月のマイナス金利解除に続き、さらなる金融政策の正常化に向かうことを意味しています。
円安に歯止めをかけるのではとの期待もありましたが、発表後、逆に円安が進んでいます。
日銀は今回の会合で、長期国債の買い入れ額を今後減らしていく方針を決めました。
具体的な計画については、債券市場参加者の意見も聞いた上で、次回7月の会合で今後1~2年程度の計画を決めるとしています。
今後、日銀が国債の買い入れを減らし、日銀が大量に保有する国債の残高が減っていけば長期金利が上がりやすくなり、理論的には今の円安に歯止めをかけるのではとの市場の期待もありました。
しかし、日銀は予測よりも踏み込まなかったと受け止められ、債券市場では長期金利は逆に低下し、為替市場でも円安が進んでいます。
市場の期待とは逆に、円安に進んでしまった今回の決定について、この後の会見で植田総裁がどう説明をするのかが焦点となります。