ANA黒字化見通しも 一層のコスト削減へ
新型コロナの影響で経営が悪化しているANAホールディングスは今年度、黒字化する見通しを発表しました。
ANAホールディングスの去年4月からの1年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で旅客数の大幅な減少が続いたことから、売上高が前の年より63%減少となる7286億円、最終損益は4046億円の赤字となりました。過去最大の赤字です。
一方で、今年度の業績予想については、ワクチンの接種が進み航空需要が回復するとの見立てから最終利益が35億円と黒字化を達成できる見通しを発表しました。
ただ、ワクチンの普及が予定通り進まない場合は需要の回復が遅れる懸念もあることから会見で、ANAホールディングスの片野坂社長は「最悪の状況を乗り切ったとは思っていない」と述べ、より一層のコスト削減を図る考えを示しました。