十倉氏「地球も社会も悲鳴…」経団連会長へ
経済界のトップである経団連の中西宏明会長が、急きょ、6月1日付で退任することが決まりました。新たな会長には住友化学の十倉会長が就任します。
中西会長は、去年7月にリンパ腫が再発し、これまで入院先から経団連や、政府の政策会議の業務を行い、日立の会長としての職務にあたってきました。しかし、先月、経団連に「健康上の理由で退任したい」と申し出があったということです。
中西会長はこれまで、日本型雇用システムの変革やデジタル化の推進、また、産業界として合意を取り付けるのはハードルが高かった“脱炭素化宣言”など、思い切った改革を進めてきました。
新会長には、住友化学の十倉雅和会長が、6月1日付で就任します。
経団連次期会長・十倉雅和氏「ひたすら利益、効率を優先してきたきらいがあります。ありますが、それだけでは地球も社会も悲鳴を上げている。生態系の破壊を招き、格差も生んだという」
十倉経団連次期会長はこのように述べ、経団連は産業界のことだけでなく、社会全体のことを考えて課題解決に向けて行動していくと抱負を語りました。