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農水省「みどりの食料システム戦略」策定

2021年5月12日 21:48
農水省「みどりの食料システム戦略」策定

農林水産省は、農林水産業の生産力向上と持続可能性の両立を目指すための中長期的な戦略、「みどりの食料システム戦略」を策定しました。

野上農水相「生産力向上と持続性の両立を目指した、今までにない新しい政策方針であり、今後、農林水産省あげて戦略の実行に全力を尽くして参りたい」

この戦略は、農林水産業の分野で2050年までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることなどを含めた環境負荷軽減の目標や、取り組みをまとめたものです。

具体的には、環境への負荷を削減するために、2050年までに化石燃料などを原料とする化学農薬の使用量を現在の半分に減らすほか、化学肥料の使用量も3割減らすとしています。

それとともに、化学農薬や肥料を利用しない有機農業の面積を、現在のおよそ40倍にあたる100万ヘクタールに拡大する目標が盛り込まれています。園芸施設についても、2050年までに化石燃料を使用しない施設に完全移行します。

また、農業機械や漁船を電動化する技術の確立を2040年までに目指すとしています。

農水省は今後、戦略を周知するためSNSを含めた情報発信や、説明会を実施するとしています。