政府「骨太の方針」の骨子案を提示
政府が6月に取りまとめる経済財政運営の方針、いわゆる「骨太の方針」の骨子案が提示されました。
経済財政諮問会議で「骨太の方針」の骨子案が示されました。骨子案は4つの章で構成されています。
まずはじめに、コロナ後の構造改革や感染症の克服と経済の好循環に向けた取り組みなどを打ち出しています。
次に、新たな成長への原動力として「グリーン社会の実現」、「官民挙げたデジタル化の加速」、「新たな地方創生」、「子どもを産み育てやすい社会の実現」の4つを挙げています。
その基盤作りとして、若者や女性の活躍、孤独や孤立対策、多様な働き方の実現、外国人材の受け入れや共生などを促進するとしています。
地方創生については、全国平均の最低賃金を早急に時給1000円へ引き上げ、都市部から地方への人の流れを促進するとしています。
そのほか、団塊の世代が後期高齢者となるのを見据えた社会保障の強化や、制度改革なども掲げています。
来月取りまとめる「骨太の方針」の本文で、急速に悪化する財政の健全化に向けて明確な道筋をつけられるかが焦点です。