農水省、輸出拡大向け…戦略とりまとめ
農林水産省は28日、関係閣僚会議を開き、農産物などの輸出拡大に向けた戦略をとりまとめました。
農産物などの輸出をめぐっては、国内の産地同士の競争で輸出価格が下がったり、産地がそれぞれ輸出先を開拓しているため情報共有がうまくいかないなどの課題が指摘されています。
そのため農水省は28日、関係閣僚会議を開き、産地が手を組んで輸出を促進する案をとりまとめました。
具体的には、品目ごとに品質の基準を統一して定めることで輸出しやすくすることや国内の同業者が連携することで、輸出の販路に関する情報を共有し輸出の促進をはかるとしています。
農林水産省では、農林水産物や食品の輸出額を2030年までに5兆円に拡大する目標を立てていますが、昨年の輸出額はおよそ9000億円にとどまっています。
そのため農林水産省は今後、関係者の連携を促進する法改正を急ぐことにしています。