鶏卵贈収賄第三者委「政策決定に透明性を」
吉川元農林水産相が鶏卵生産会社「アキタフーズ」の前代表から現金を受け取ったとして在宅起訴された事件を受けて、第三者委員会が報告書をまとめました。政策決定について透明性を高めることが大事だとしています。
報告書は、アキタフーズの前代表から吉川元農水相に対してさまざまな「働きかけ」はあったものの、政策がゆがめられた事実は認められなかったと結論づけています。また、150人の職員を対象に行った追加調査でも、違法な接待は確認できなかったとしています。
一方で、養鶏・鶏卵に関わる行政は政治や業者との距離が近く、働きかけを受けやすいとして、政策決定の過程における記録を保管して、ひとたび問題が起きたとき、速やかに検証できる仕組みをつくるなど、透明性を高めることが重要だと提言しました。