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東芝株主総会直前…役員候補を外し緊急会見

2021年6月14日 15:20
東芝株主総会直前…役員候補を外し緊急会見

東芝は、株主総会で再任をはかる予定だった役員を候補から外したことを受け、14日、緊急会見を開きました。いったん公表した役員候補を、総会直前に変更するのは異例で、東芝側は「株主の信任を得るためだ」と説明しました。

東芝では今月10日、いわゆる“もの言う株主”が選任した弁護士らが、去年の株主総会について「公正に運営されたとはいえない」として、取締役らを批判する報告書を発表していました。

これを受け、東芝は今月25日に開く株主総会で、取締役に選任する予定だった13人のうち、社外取締役2人を候補から外します。あわせて副社長ら2人の執行役も退任します。

人事案の変更は、株主側の弁護士が作った報告書を受けて、急きょ決まったもので、株主から理解を得られないと思われる候補者を外すことで、総会を平穏に乗り切る狙いがあるとみられます。

今回の問題をめぐっては、車谷前社長側と現経営陣が対立する構図となっており、会見で、現経営陣は株主に不信を抱かせる原因を作ったのは、車谷前社長の責任が大きいと指摘しました。