×

AIや半導体への投資拡大…政府「骨太の方針」を閣議決定

2024年6月21日 20:33
AIや半導体への投資拡大…政府「骨太の方針」を閣議決定

政府は21日、経済・財政政策の大方針となる、いわゆる「骨太の方針」を閣議決定しました。

新藤経済再生相「言葉だけで終わらない。必ず実現させる。ありとあらゆる政府の政策をできる限り連携する」

今回の「骨太の方針」は、経済回復への期待が高まる中でそのチャンスを逃さないようにすべく、産業競争力の強化に向けAIや半導体分野の国内投資拡大の必要性が盛り込まれました。

特に、政府が、日本の産業競争力の鍵を握ると位置付ける半導体メーカー「ラピダス」を念頭に、「量産等に必要な法制上の措置を検討する」「支援手法の多様化の検討を進める」と明記しました。

また、一般のドライバーが有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」を全国へ拡大する方針も盛り込みました。

一方、財政問題については、人口減少が本格化する2030年度までが経済構造の変革のラストチャンスとして、「経済・財政新生計画」を策定しました。

その中で、国の政策のための経費を税収等で賄えているかどうかを示すプライマリーバランスについて、「2025年度の黒字化を目指す」との記載を復活させました。

政府はこれらの方針をもとに、来年度の予算編成を議論します。