半導体産業の復活に政府一丸? 「骨太の方針」の注目ポイント
政府は21日、経済や財政政策の大方針となる、いわゆる「骨太の方針」を閣議決定する見通しです。
「骨太の方針」の注目すべき点は、半導体政策についての書きぶりです。
政府はこれまで、2027年までに次世代半導体の大量生産を目指すラピダスに、9000億円を超える支援を決めています。今回、さらなる資金の確保を念頭に、「支援手法の多様化の検討を進める」と明記されます。
ただ、ある財務省幹部が、ラピダスへの支援について「このままお金を投入し続けるだけで本当に良いのか」と指摘するなど、根拠が曖昧なまま支援し続けることに疑問の声も複数、上がっています。
一方、複数の経産省関係者は、日本の半導体凋落の主要因を「20年来、国が十分な補助金を出してこなかったせい」だとしていて、政府主導でかつての日本の半導体産業の勢いを復活させようと躍起です。
日本経済に勢いを今度こそ取り戻すべく、政府一丸となった「骨太の議論」が求められます。