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赤木ファイル「新事実ない」 理財局元幹部

2021年6月22日 18:02
赤木ファイル「新事実ない」 理財局元幹部

森友学園をめぐる公文書改ざん問題で、自殺した近畿財務局の職員が改ざんの経緯や過程をまとめた、いわゆる「赤木ファイル」が開示されました。

改ざんが行われた当時、理財局にいた元幹部は「赤木ファイルに新たな事実はなく、再調査は必要ないと思う」と述べました。

22日朝の会見で、麻生財務相も同様の認識を示しています。

麻生財務相「平成30年に調査結果をとりまとめて、関与した職員に対して厳正な処分を行ったところであり、再調査を行うことを考えているわけではありません」

財務省幹部は「赤木ファイル」の内容について、「赤木さんは途中から森友学園の担当をはずれていることもあり、新たな情報はなく、再調査の必要はない」との認識を示しました。

また一部の職員の名前を黒く塗りつぶしたことについて、幹部は「黒塗りは必要最低限にとどめ、なぜ塗りつぶしたかの理由も開示し、誠心誠意公表するよう努めた」と述べました。

さらに、提訴から1年以上たって開示されたことについては、「『赤木ファイル』が何をさすものなのか特定に時間がかかったためで、真摯(しんし)に対応した結果だ」と述べましたが、別の幹部はあくまでも一般論、と前置きしたうえで、「国会が閉じてからやりたいとか、選挙があまり近くない時期にやりたいとか、様々な思惑を背景に日程が決まった可能性は否定できない」と話しています。