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東芝株主総会 株主「真っ当な経営を期待」

2021年6月25日 15:16
東芝株主総会 株主「真っ当な経営を期待」

株主である海外投資ファンドから厳しい批判を受けていた東芝の株主総会が行われ、取締役会議長ら2人の取締役が続投を否決される異例の結果となりました。

東芝は、去年の株主総会で、株主である海外ファンドからの経営陣入れ替え案を阻止しようとしたなどと、外部の弁護士から報告されていました。

株主は―

「対応方法を具体的に言ってもらいたかったけれど、なかったのは残念」
「真っ当な経営をしていっていただきたいなと思いますし、そこに期待しております」

東芝は4年前に、経営危機を避けるため、海外のファンドから多額の出資を受け入れて以降、出資した株主らから経営陣の入れ替えや、配当引き上げの要求を受け続けています。

総会では経営陣はファンドに譲歩する形で、当初予定していた候補のうち2人を外しましたが、それにもかかわらず、永山取締役会議長と、小林取締役の2人が否決される、異例の事態となりました。一般の株主からも「再任されるのは違う」といった声があがり、経営陣への不満が広がっていることが明らかになりました。

東芝は当面、綱川社長ら9人の取締役らで経営監督に当たる一方、株主の理解が得られる新たな取締役を早急に探し、臨時株主総会で諮る方針です。