鉄道車両空調、不正検査30年超 三菱電機
三菱電機が鉄道車両用の空調装置を出荷する前の検査で、30年以上にわたり不正を行っていたことがわかりました。
三菱電機によりますと、不正な検査が行われていたのは、長崎製作所が製造する、鉄道車両の屋根の部分に取りつける空調装置です。
顧客から指示された検査方法を守らず、一部の検査を省いたり、架空のデータを用いて検査したように装ったりしていたということで、少なくとも1980年代から30年以上不正を続けていたとみられています。
不正は、6月中旬に社内の調査で発覚し、詳しく調べているということですが、三菱電機は「安全性に影響はない」としています。
長崎製作所が製造する鉄道用の空調装置は、国内のシェアがトップクラスで、新幹線や特急、通勤電車などに広く使われています。