AIロボット導入進む 無人コンビニや物流倉庫に “労働力不足”解決に向け
少子高齢化や人口減少を受けて、日本の労働力不足が懸念されています。この解決に向けて、さまざまな業種で「AIロボット」の活用が始まり、自動化や無人化の動きが進んでいます。
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13日に渋谷にオープンした「auミニッツストア 渋谷店」で、キビキビと正確な動きを見せるロボットアームがつかんでいたのは、ロールケーキです。
この店は、接客する店員が1人もいない無人店舗で、スマホで注文した商品を端末で受け取ることができるのです。作業はロボットで自動化されています。スマホアプリから注文が入ると、ロボットが商品をピックアップし、袋詰めまでを自動的にやってくれるのです。
KDDIビジネス開発部 武田裕子さん
「ケーキのような壊れやすい商品だと、センシティブ(慎重)に取り扱ったり。ペットボトルのような商品だと、スピード感優先で」
ロボットが商品によってアームの動きを変えるといいます。
商品はデリバリーか、直接テイクアウトです。現在はローソンの飲み物やデザート、コストコの食料品など70品目が購入可能です。今後は、最大で約500品目を取り扱う予定です。
コンビニなど小売業界では、自動化や無人化の動きが進んでいます。
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ロボットを使った自動化は、物流倉庫でも進んでいます。
千葉県市川市にある「ソフトバンクロボティクス Logistics Innovation Lab」では、赤いロボットたちが、めまぐるしく動いていました。ロボットが動くレールの下には、巨大な倉庫があり、注文を受けると、大量の商品の中からロボットが自動で探し出すのです。
この作業を人がやらないため、通路がなくなり、同じ広さだと3~4倍の量が保管できます。しかも、「人件費を50%削減した企業もある」といいます。
ロボットが持ってきた商品は、送り先ごとに仕分ける必要があります。しかし、その仕分け作業は、人の手で行われていました。商品の仕分けや検品作業などは、人の手によって行われることが多いといいます。
ソフトバンクロボティクス 坂田大執行役員
「一個一個、ピッキング(仕分け)するところは、まだやはり人にはかなわないと」
物流業界ではネット通販の利用が増える一方、働き手の不足が懸念されています。「ロボットによる自動化が、解決への切り札になる」と期待を寄せています。