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発電コスト試算 太陽光が原発より安価に

2021年7月12日 21:54
発電コスト試算 太陽光が原発より安価に

経済産業省は、2030年時点での各電源別の発電コストを公表しました。これまで最安とされてきた原子力発電よりも太陽光発電の方が、発電コストは安くなるということです。

経済産業省が6年ぶりに示した試算によりますと、2030年時点での各電源の発電コストは、事業用の太陽光発電で1キロワットアワーあたり「8円台前半から11円台後半」と、前回の試算よりも、4円程度安くなっています。これは、太陽光パネルなどの生産量が増えることでコストが下がるためだということです。

一方、これまで最も安いとされてきた原子力は、東京電力福島第一原発事故を踏まえた安全対策費などの増加分が反映され、1キロワットアワーあたり、「11円台後半」と、前回の試算よりも1円程度高くなっています。

ただこの試算は2030年に新たな発電施設を更地に、設置した場合の想定によるもので今ある発電設備の運転コストではないとした上で、新設する場所によって、コストの変動はあるとしています。

これまで最も安価な電力と位置づけられてきた原子力の優位性は揺らぐ一方で、太陽光は日照条件などに左右され安定供給に課題があり、どの電源を効率的に利用するかが、問われることになります。