東京駅前に「常盤橋タワー」コロナ禍で開業
東京駅前に新しく誕生した「常盤橋タワー」が19日、報道陣に公開されました。地上38階建て、212メートルの大型複合ビルですが、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の発出で、開業に大きな影響が出ています。
記者
「きょう誕生した東京駅前にあるこちらの施設、ビルの前には広い空間があります」
新潟・小千谷市から提供された「ニシキゴイ」が泳ぐ静かな庭園。21日から一部商業施設がオープンする常盤橋タワーです。
東京駅周辺で最大の再開発エリアで、2027年度には隣に日本一高い390メートルの「トーチタワー」も完成予定です。
「常盤橋タワー」の地下1階から3階は飲食店フロアで、東京初進出のお店もあります。
「TOFFEE tokyo」は、佐賀発祥の有名な豆腐店がカフェスタイルで東京に初進出しました。18日、その準備の様子を取材すると…。
「ソイートは下にソースがあって模様が出ているんで、出す時に『よく混ぜてお飲みください』って一言を、提供時に伝えてください」
「はい!」
スタッフも準備万全かと思いきや、実は…。
TOFFEE tokyo・統括マネジャー 三原あさみさん
「緊急事態と急になって、本当にスケジュールが全部ばらしになって」
緊急事態宣言の影響で福岡での研修予定が、動画を基にしたオンラインに。
TOFFEE tokyo統括マネジャー 三原あさみさん
「(飲食店は)現場で肌で感じて学ぶところが多いので、果たして動画で教えられるのかという所は全然見えてない部分だった」
実は4度目の緊急事態宣言で、一部店舗は21日に予定していたオープンを延期しました。
開店を延期「えぞ羅」 向井正人マネジャー
「(開店予定は)緊急事態宣言明けですね。生もの扱ったり、一緒にお酒を楽しんでもらおうと思っていますので、なかなか営業は難しい」
一方、コロナへの対策は上層階のオフィスフロアでも…。
例えば、オフィスで働く人が利用できる食堂では、スマートフォンで注文ができます。
警備ロボットや配膳ロボットなど、オフィスでの安心を意識したロボットも導入されています。
こうした都心部のオフィス需要、オフィス総研の今関代表取締役によると、「交通アクセスがいい立地は、コロナ後も需要が高まる」とみています。
新たな街のシンボルは、様々な工夫でコロナの逆風を乗り越えようとしています。