福島産輸入規制 農水省「科学的根拠ない」
福島第一原発事故を受けて、各国で福島県産の食品などの輸入が規制される中、アメリカが規制を全面的に撤廃すると発表しました。
農水省によると、アメリカが現地時間の21日に輸入規制を撤廃するのは、福島県産のコメをはじめとする福島、岩手、宮城など14の県の食品、のべ100品目です。またEU(=欧州連合)も21日に「栽培されたきのこ類」などの輸入規制を撤廃すると発表しました。
この問題をめぐっては、中国が福島県などからの食品の輸入を全て停止しており、韓国などあわせて14の国と地域で今も輸入規制が残っています。
農水省は規制に科学的な根拠はないとしており、今回アメリカが撤廃したことを受けて、規制している他の国との交渉が有利になるのではないかとしています。