金融庁は、今年だけでも８回のシステム障害を起こしたみずほフィナンシャルグループなどに対し、業務改善命令を出しました。

金融庁は業務改善命令の中で、一連のシステム障害について、みずほ銀行には、「システムリスクの専門性やＩＴ現場の実態の軽視」、「顧客への影響に対する感度の欠如」、「言うべきことを言わない、言われたことだけしかしない姿勢」があった、などと指摘しました。

企業風土をあらため、システムを安定稼働させるための具体的な再発防止策を策定し、来年１月１７日までに業務改善計画を提出するよう求めています。

これを受けみずほグループは、グループの坂井社長と、みずほ銀行の藤原頭取が来年４月１日付で辞任すると発表し、２６日夜、会見を開きました。

坂井辰史社長「グループトップとして私が辞任することで、責任をとり、ケジメをつける必要があると考えたものでございます」

会見の中で坂井社長は「短期間に度重なる障害を発生させ、社会インフラの一翼を担う金融機関としての役割を十分果たせず、極めて重く受け止めている」と謝罪しました。