新卒採用人数を「増やす」企業が大きく増加 アンケートで判明
来年春入社の新卒採用で、採用人数を「増やす」企業が大きく増加したことが日本テレビと読売新聞社のアンケートでわかりました。
■「増やす」3年連続増
全国の主要122社への共同アンケートで、来年春入社の新卒の採用を今年の入社より「増やす」としたのは全体の42パーセントに上り前の年より大きく増えました。「増やす」企業の割合は3年連続の増加で、採用を「減らす」企業は4%に減りました。
コロナ後の経済正常化と成長分野の強化を踏まえ採用意欲が高まっています。
■運輸業などで採用増
採用増が目立つのはコロナで業績が低迷していた運輸業です。全日空が4年ぶりに客室乗務員の採用を再開するほか日本航空やJR西日本も採用を増やします。JR東日本は成長分野などに人員を配置するとしています。
銀行や保険ではデジタル化の専門人材獲得を目指し、コース別採用などで採用を増やす傾向です。
■初任給引き上げに意欲
人材獲得競争が激化する中で初任給を増額する企業が増え、直近で引き上げた企業を含め「積極的に引き上げていく」と答える企業が32%に上りました。
■働き方改革をアピール
また働き方の改革で学生にアピールするポイントを聞いたところ(複数回答)
「子育て支援や育児休業制度の充実」(111社)「リモートワーク制度の導入」(93社)「時差出勤など柔軟な就業時間」(90社)が並びました。
柔軟な就業時間や副業の容認などは学生の関心が高く、企業は働き方の改革を進めています。