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33年ぶり1ドル=152円台か 円安が加速 “輸出”は追い風も“輸入”は悲鳴

2023年11月14日 20:51
33年ぶり1ドル=152円台か 円安が加速 “輸出”は追い風も“輸入”は悲鳴

円安が加速しています。外国為替市場で円相場が、33年ぶりの1ドル=152円に迫っています。こうしたなかで、私たちの周りのグルメや買い物には、どのような影響が出ているのでしょうか?

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東京・千代田区で輸入牛肉を扱うステーキの店。看板メニューは、リブロースステーキです。ただ、今年は「円安」などで、仕入れ価格は約2割増しだといいます。

ステーキの店 アナンダ 奥野康一代表
「安い時に比べて、1か月の仕入れで10万円近く(変わる)」

今年1月に値上げをしましたが、状況に応じて輸入先を変えるなど、これ以上の値上げを踏みとどまってきました。しかし…

ステーキの店 アナンダ 奥野康一代表
「しんどいですね、正直。(値段を)上げたくないですが、上げざるを得なくなっちゃうのかな」

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景気を左右する円相場。

記者(東京・港区 外為どっとコム 14日午後1時半ごろ)
「現在の円相場は、1ドル151円台後半と、33年ぶりの円安水準に迫っています」

33年前の1ドル=152円台が目前に迫っています。今年1月に1ドル=129円台で始まると、日米の金利差の拡大が意識され、円安はどんどん進み、10月、ついに150円台まで下落しました。

円安は、輸出や海外展開をする企業にとっては“追い風”となります。先週ピークを迎えた上場企業の中間決算では、1251社のうち、半数以上が増益となりました。最終利益は合計20兆円あまりと、過去最高を更新する見通しです。(※「SMBC日興証券」調べ ※旧東証1部上場の企業を中心に1251社の決算を分析・10日時点)

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その円安を受けて、にぎわっている場所もあります。

記者
「こちらの中古ブランド店では、買い物客の7割から8割が外国からの観光客だということです」

店に訪れる外国人はアジア圏が中心で、エルメスやシャネルなど“定番”のブランドは、とても人気があるといいます。

台湾からの観光客
「10年くらい前に旅行に来たら…」
「日本の物価が、とても高いと感じた。今は台湾の値段と同じくらい」

台湾から来た家族は、エルメスのバッグの他、シャネルのアクセサリーなど、総額100万円以上を購入していました。

アメリカからの観光客
「このお店に来るのは2回目です。1回目はこのバッグを買って、また戻ってきました」

ブランドオフ銀座本店 駒田武店長
「(外国人客が来る理由は)円安っていうのが一番かなと思います。状態の良さとか、そこも含めて選んでいただいているんだと」

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一方、家計には負担です。円相場が1ドル=150円程度で推移した場合、今年度の家計の負担額は、政府の物価高対策を含めても、昨年度に比べて、平均10万2000円あまり増えるという試算もあります。(※試算「みずほリサーチ&テクノロジーズ」)

鈴木財務相
「(為替相場の)過度な変動は望ましくない、というのが基本的な考えです」

円安・物価高の流れが止まらないなか、企業が円安で得られた利益をどれだけ賃金などに還元できるかが、経済好循環の「カギ」となります。