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被害甚大の能登半島北部 道路の寸断、断水、停電などでコンビニの休業続く

2024年1月11日 20:44
被害甚大の能登半島北部 道路の寸断、断水、停電などでコンビニの休業続く
能登半島地震から10日がたちましたが、被害が甚大だった石川県の能登半島北部では道路の寸断や断水、停電などで今もコンビニエンスストアの休業が続いています。

北陸ではファミリーマートが最も店舗数が多く、特に、石川県の能登半島北部では大手コンビニチェーンのうちファミリーマートが唯一、店舗を展開しています。

ファミリーマートは地震発生直後は一時、およそ200店舗が休業しましたが、被害が大きかった輪島市、珠洲市、能登町にある15店舗以外は全て営業を再開しました。

しかしこの15店舗については、再開のメドが立っていません。

ネックとなっているのが道路の寸断で、トラックが入れないため商品を運べないだけでなく、復旧のための資材の運搬もままならない状況だということです。

ファミリーマートでは現在、本社などからおよそ150人を現地に送り、被災店舗の再開支援などを行っています。

5日に現地を訪れ被災状況を確認した細見研介社長は「(店舗の復旧・再開は)かなりの長期戦になりそうだ」としながらも、「災害時のコンビニは物資だけでなく情報も集まる重要なインフラになるので、できるところから店を開けていきたい」と話しました。

また、現地では排泄物やゴミの回収が滞っているため、店舗の駐車場など敷地内に保管していますが、生ゴミが腐るなど衛生環境が悪化していて、回収業者を探すなど自治体と協力して対策を進めているということです。

一方、ローソンでは一時およそ80店舗が休業しましたが、11日、休業していた七尾市の1店舗が営業を再開し、休業中の店舗は七尾市の病院内の1店舗のみになりました。

ただ、建物の安全確認が進まず、再開の見通しは立っていないといいます。

セブンイレブンは一時およそ150店舗が休業しましたが、6日までに全店舗で営業を再開しています。