経済産業省は、今年7月の電力需給の見通しを公表しました。前回と比べわずかに改善しましたが、依然厳しい状況です。

経産省が公表した資料によると、電力の余力を示す「予備率」は、東北・東京・中部・北陸・関西・四国・中国・九州の電力管内で、3.7％となる見通しです。

東北・東京・中部電力管内では前回5月の見通しより、0.6ポイント改善し、安定供給に最低限必要とされる3％は上回っているものの、引き続き需給は厳しい状況となっています。

一方、夏より厳しい見通しの冬の予備率は、来年1月、東北電力と東京電力管内では、プラス1.5％。中部・北陸・関西・中国・四国・九州の電力管内でも1.9％となる見通しで、安定供給に必要な3％を下回っていて、冬は一層厳しい需給状況となっています。