G7財務相会合、共同声明でハマス非難を採択 エネルギー価格など深刻な懸念も
北アフリカのモロッコ・マラケシュでG7財務大臣会合が開催され、イスラエルとハマスの武力衝突について、ハマスを非難する共同声明が採択されました。
イスラエルとハマスの衝突について、元々はG7の議題になかったそうですが、13日発表された声明には、急きょ盛り込まれました。
鈴木財務相
「(イスラエルとハマスの)衝突について、会議の中で私から本件に関して深刻な憂慮を表明いたしました」
共同声明には、「ハマスによるイスラエルに対するテロ攻撃を断固として非難し、イスラエル国民との連帯を表明する」と記載されました。
同行筋によると、イスラエルとハマスの衝突後、最初の対面でのG7会合となり、各国からはエネルギー価格などに関する深刻な懸念が示されたということです。
一方、長期化するロシアのウクライナへの侵攻について、会議にはウクライナのマルチェンコ財務大臣も参加し、支援を求めました。
声明には「ウクライナに対する揺るぎない支援」を再確認し、ロシアによる「いわれのない侵略戦争を非難する」と盛り込まれ、結束をアピールしました。
また、アフリカ諸国ではウクライナに穀物を依存し、食料価格が高騰していることから、G7はロシアに対し、ウクライナの穀物供給とインフラへの攻撃をやめるよう求めました。
中東情勢の悪化は、世界経済の不安定化のさらなる要因となるだけに、スピード感のある対応が求められています。