緊迫する中東情勢で、イスラエル軍はイスラム組織ハマスが実効支配するガザ地区に対し、地上侵攻を始める構えを見せています。中継です。

私がいるのはイスラエル西部のテルアビブという街です。ガザ地区からは60キロほど離れた場所ですが、街には人の姿があり、一見すると日常生活が続いているかのように見えます。

その一方で、ライフル銃を持った兵士が警戒に当たっていて、緊張感が高まっています。

この街もハマスによるロケット弾の被害に遭いました。2階建てのアパートに15人ほどが暮らしていたということですが、ロケット弾が直撃し、6人がケガをしたということです。今も部屋の中にあった物がむき出しの状態になっていて、民間人の生活の場が“戦場”と化してしまったのが、今のイスラエルの現状です。

ハマスとイスラエル軍、双方の応酬は今も続いていて、11日夜もサイレンが鳴り、私たちも一時、滞在先のホテルの地下シェルターに避難しました。ガザ地区の近くから避難してきた人は「トラウマで眠れない」と疲れ切った表情で話していました。

今後は、いつイスラエル軍が地上侵攻に踏み切るかが大きな焦点です。