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イスラエル軍、ガザに地上侵攻の構え…周辺に車両集結 ガザでは唯一の発電所停止、人道危機の懸念高まる

2023年10月12日 12:08

緊迫する中東情勢ですが、イスラエル軍はイスラム組織「ハマス」が実効支配するガザ地区に対し地上部隊による侵攻を始める構えを見せています。

ハマスへの報復攻撃を行っているイスラエル軍は11日もガザへの空爆を続けています。ガザでは多くの民間人が犠牲になり、これまでに1100人が死亡しました。

一方、イスラエル側の死者も1200人にのぼっています。

イスラエル ガラント国防相「空から攻撃を開始したが、今後、地上での攻撃を行う。2日目以降、(ガザ)周辺を支配下においた攻撃をさらに強めていく」

ガザ周辺にはイスラエル軍の車両が続々と集結していて、地上部隊による侵攻の準備を進めているとみられます。

また、イスラエルが過去最大規模の30万人の予備役を招集する中、空港で入国してくる人の中には祖国を守るために海外から戻ってきた人もいます。

イスラエル軍に加わるため帰国した女性「母国に戻ることが自らの義務だと感じた。あのようなことが起きたとき、他の場所にはいられない」

一方、ガザでは人道危機への懸念が高まっています。イスラエルがガザへの電気や食料の供給を遮断する中、パレスチナメディアは11日に、ガザ唯一の発電所が燃料切れで停止したと伝えました。

アメリカのブリンケン国務長官は、ガザ地区の人道回廊の設置についてイスラエルとエジプトと協議を行っているとしています。