×

“一身上の都合”で辞任のENEOS杉森元会長 理由は“セクハラ行為” 辞任1か月前に飲食店女性従業員に…

2022年9月21日 19:19
“一身上の都合”で辞任のENEOS杉森元会長 理由は“セクハラ行為” 辞任1か月前に飲食店女性従業員に…

石油元売り大手のENEOSホールディングスは21日、杉森務元会長が一身上の都合として、8月に突然辞任した理由を明らかにしました。辞任の理由は女性に対するセクハラ行為でした。

   ◇

石油連盟前会長 杉森務氏(6月)
「(ガソリンが)リッター210円を超えるという過去にない高値になっていることは事実」

経団連前副会長 杉森務氏(2020年)
「(脱炭素を)国家戦略として強力に官民で進めていこうという合意ができたことは極めて素晴らしいこと」

石油連盟の会長や経団連の副会長を務めるなど、日本の経済界をリードしていたENEOSホールディングスの元会長、杉森務氏。8月12日に“一身上の都合”として、すべての役職を突如、辞任していました。

具体的な理由は明かされていませんでしたが、ENEOSホールディングスは21日、「辞任の理由は女性に対するセクハラ行為だったことは間違いない」と、辞任の理由が“セクハラ行為”だったことを明らかにしました。杉森氏自身も認めているといいます。

関係者によりますと、杉森氏は辞任する1か月前の今年7月、沖縄県那覇市の飲食店で女性従業員に対しセクハラ行為をしたといいます。

辞任した理由の公表が遅れたことについて会社側は、“被害者のプライバシー保護を最優先としていたため”としています。その上で、「人権尊重、コンプライアンス徹底を経営の最優先事項と位置付けているにもかかわらず、元会長自らがこれに背く行為を行ったことは、きわめて遺憾です」としています。

会社側は、杉森氏がすでに辞任しているため、今後、会見を開く予定はないとしています。

去年、岸田政権発足にあたり、企業のトップとして、こう物申していた杉森氏。

ENEOSホールディングス元会長 杉森務氏(2021年)
「原発もそうなんですけど、真正面からやはり(国民に)問いかける、発信する、こういうことは必要だろうと思います」

“真正面から”、公の場で説明する日は来るのでしょうか。