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今年7~9月期の実質GDP、3期ぶりマイナス 年率2.1%減

2023年11月15日 10:35
今年7~9月期の実質GDP、3期ぶりマイナス 年率2.1%減

内閣府は15日朝、今年7月から9月のGDP(=国内総生産)の成長率を発表しました。実質GDPは3期ぶりに減少し、年率換算で2.1%のマイナス成長となりました。

今年7月から9月のGDPの成長率は、物価の変動を除く「実質」で前の3か月と比べて0.5%減少しました。3期ぶりのマイナス成長で、年率換算では2.1%のマイナスとなります。

外食などの需要が伸びた一方、長引く物価高の影響が全体の重しとなりました。また、半導体の製造装置などへの投資が落ち込み、設備投資がマイナスとなるなど、国内需要の弱さが目立つ結果となりました。

今後の見通しについて専門家は、「景気失速というわけではなく、来期はまたプラスに戻ることが予想される」とみる一方で、「リベンジ消費が一巡しつつある中、物価高を押し戻すほど賃金が伸びるのか、年明けの春闘が注目される」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング・小林真一郎主席研究員)と分析しています。