東芝株主総会終了 株主たちの不満と期待
東芝が高田馬場で開催した上場廃止前の最後の株主総会には、株主22万8229人のうち346人が足を運びました。株主たちからは批判や期待、様々な声が聞かれました。
■50代・上場会社役員
「経営陣は2017年にアクティビストと言われる人たちに株を引き受けてもらう選択をした。ここに来て、『やっぱり非公開化にします』というのは、上場会社の経営陣としては資質も含めてどうなのかなと思ってます。彼らに振り回されて、挙げ句の果てにこういう低い価格での非公開化というのは、経営陣の手腕がこの程度だということだと思います」
■60代・元社員
「情けない株主総会でしたよね。質問に対してまともに答えていない。やっぱり非公開化の本質的な理由を真摯(しんし)に反省、説明すべきだという風に思いました。そういうのを聞きたかったというのがありました。(非公開化が決まったと聞いたときは)アクティビストからの影響を受け過ぎるというのは良くないと思うので、そういう意味では賛成と反対、どちらも入り交じった感じでした。TOBでの買い取り価格が今の株価の相場からすると安すぎますよね。そういうのは納得できないところはあります」
■50代・自由業
「(非公開化は)納得はできないけれども、受け入れるしかないと思います。アクティビストが入ってから配当が随分上がったんですよね。それは株主としては歓迎することだったので、その面ではとても私個人としては良かったと思う。東芝さんは技術力もありますし、国防のシステムだって原子力事業だって抱えているわけですから、やっぱり東芝さんが頑張ってくれないとという気持ちはありますよね。20年以上(株を)持っていましたからね。その間ずっと見ていましたから」
東芝株の公開買い付けは来月にも行われる予定です。