IHI、子会社で長期的に検査不正 出荷エンジンの約8割で燃料消費率データ改ざん
大手機械メーカーIHIは、子会社の「IHI原動機」で、長期的に検査不正が行われていたと発表しました。
不正があったのは漁船などの「船舶用エンジン」と、発電装置や鉄道車両などの「陸上用エンジン」です。
「燃料消費率」について、従業員から、“試運転の測定値が修正されている”との申告があり、データの改ざんが判明しました。
2003年以降では、出荷した船舶用エンジンと陸上用エンジンのうち、およそ8割の4361台でデータ修正が確認されています。
ヒアリング調査では“性能を良く見せる”といった理由があがったほか、”前任者から引き継いだ”“1980年代後半にも不正があった”との証言もあり、IHIは「コンプライアンス意識の欠如」や「職場風土の問題」があったとの認識を示しています。
安全性には問題ないとしていますが、早期に特別調査委員会を立ち上げる方針です。
国土交通省は、「IHI」と「IHI原動機」に対し全容解明と再発防止策の検討を行いすみやかに報告するよう求めました。