自動車大手のホンダと日産自動車が、経営統合に向けた協議を進めていることが、関係者への取材でわかりました。

関係者によりますと、ホンダと日産は経営統合を視野に協議を進めているということで、持ち株会社を設立し、ホンダと日産がぶら下がる形などを検討しています。

ホンダと日産は、ことし3月からEV＝電気自動車の開発などでの協業の検討を始めていて、8月には三菱自動車もこの協業に加わることを発表していました。統合すれば、世界販売台数で700万台を超える大型の統合となります。

ホンダの三部社長は18日朝、日本テレビなどに対し、経営統合も含めてあらゆる可能性を検討している、と話しました。

一方、日産は、アメリカでの販売不振などによる業績の悪化から、世界で9000人規模の人員削減を行う方針を示していて、来月、経営幹部の一部を交代させる人事を発表しています。

日産は、経営立て直しのためにはホンダと提携し、経営効率化や成長に向けた取り組みの促進が急務だと判断したとみられます。