日本銀行が発表した5月の企業物価指数は上昇率が前の年の同じ月と比べ＋2.4％となり、前の月から伸び率が大幅に上昇しました。

日銀が発表する企業物価指数は、国内の企業と企業の間で取引されるモノの価格の変動を示す指数です。

5月の企業物価指数は122.2と、過去最高を更新しました。（2020年の平均を100とした水準）

伸び率は4か月連続で拡大し、前の年の同じ月と比べて＋2.4％と、4月の伸び率1.1％（修正値）から大幅に上昇しています。

日銀は、政府が再生可能エネルギーを普及させるため電気料金に上乗せしている賦課金の引き上げに伴う事業用電力価格の上昇や、最近の銅の価格の上昇などが企業物価を大きく押し上げたと分析しています。

一方、銅や原油などの国際価格の上昇をうけ、円ベースの輸入物価指数も前の年の同じ月と比べて＋6.9%と、4月の伸び率6.6％（修正値）を上回り、高い水準が続いています。