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好景気に沸く“半導体の町” 住民の生活は? 現地を取材すると… 熊本

2024年2月28日 6:13
好景気に沸く“半導体の町” 住民の生活は? 現地を取材すると… 熊本

居酒屋は予約いっぱいで、マンションは建設ラッシュ。土地の価格も急上昇と熊本県の町が好景気に沸いています。理由は半導体の工場の建設です。

27日夜、「news zero」は熊本県にあるラーメン店の店主に話を聞きました。

鶏白湯らーめん神田。 店主
「(オープンは)3月15日。僕はもうプラスしかない。周りのにぎわい方を見ていると本当に期待で胸が膨らみますね」

思わず笑みがこぼれるそのわけは、来月予定している店の移転先近くに台湾が拠点の世界大手の半導体メーカーTSMCの工場(熊本・菊陽町)が開所したためです。

周辺には多くの関連企業が集まり、地価も上昇。そのため、人口約4万4000人の町はすでに“バブル状態”になっているといいます。

熊本・菊陽町の飲食店を取材をすると、客からは「やっぱ半導体だよね、半導体じゃないか」「菊陽(町)は今もうやばいよ、土地も高くて」「今から菊陽町が中心になってくるかなと」といった声が聞かれました。

菊陽町の居酒屋でも…

店主
「きょうはもういっぱい、予約で」

――きのうは?

店主
「きのうもいっぱい」

――明日は?

店主
「明日もいっぱい」

隣町では、TSMCの関係者などの入居を狙い、マンションの建設が一気に加速。TSMCは、熊本県内に2つめの工場を建設することも発表していて、日本政府による財政支援は、1つめの工場とあわせて最大約1兆2000億円となります。

こうした中、27日に会見したのは次世代半導体の量産を目指す日本企業「ラピダス」です。カナダのスタートアップ企業とAIに使われる半導体の開発などで協業すると発表しました。

ますます活発になる半導体をめぐる動き。一方で課題も出てきています。

工場のすぐそばの道路では…

住民
「朝と夕方と、やっぱり渋滞するようになりましたね」

通勤時間帯は、TSMCを含む半導体関連の企業も多いことから、常に渋滞するようになり、住民の生活に影響が出ています。

変化の時を迎えている“半導体の町”。

住民
「急激に大きくなっている、いわゆる成り上がりの町になっている。バブルにならないように足元、足をしっかりつけて計画を立ててほしいなと思いますね」

(2月27日放送『news zero』より)

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