異次元の少子化対策 財務省幹部「30分で5000億円増えた」使い道は…財源を具体的に記載しない方針などに批判も
異次元の少子化対策について話し合う「こども未来戦略会議」が行われています。中継です。
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岸田政権が掲げる異次元の少子化対策ですが、先月31日、予算の規模が突然変わったことと、どこからいくら財源をもってくるのか具体的に記載しない方針であること、大きくこの2つについて批判が出ています。
少子化対策の目玉は児童手当の所得制限を完全撤廃することや給付の対象を高校生にまで広げることなどです。
政策にかかる費用については、来年度からの少子化対策集中期間で3兆円の予算を追加する予定でした。このうち1兆円弱は社会保険料の引き上げでまかなう案が検討されていましたが、財源ごとの額が明記されないことになりました。ある財務省幹部は、「社会保険料の値上げという案が炎上したからだろう」と指摘しています。
しかし、岸田総理は1日、「財源議論を先送りという事実はない。そういった批判は当たらない」と否定しました。
さらに、先月31日、突然予算規模を3兆円半ばと指示しましたが、使い道について高等教育の支援やこどもの貧困、児童虐待防止、障害児ケアなどに利用すると述べています。ある財務省幹部は「30分で5000億円増えた」と突然の増額に驚きを隠せませんでした。
対策に効果があるのか、負担や恩恵は誰の元にいくのか、国民に示し理解を求める必要があります。