「経常収支」2か月ぶり黒字…11月としては過去最大 好調な海外事業が“けん引”
海外とのモノやサービスの取引の結果を示す去年11月の経常収支は、2か月ぶりに黒字となりました。海外事業の好調が、けん引した形です。
財務省の発表によりますと、去年11月の国の経常収支は前の年の同じ月と比べ、1兆8036億円の黒字となり、16.4%増加しました。経常収支が黒字になるのは2か月ぶりで、11月としては過去最大となりました。
内訳をみると、「貿易収支」は円安やウクライナ情勢の影響で、エネルギー関連の輸入額が膨らんでいることなどから、1兆5378億円の赤字でした。
一方で、海運やエネルギー関連の企業で海外の子会社などから得た配当金などの「所得収支」が前年比1.5倍以上と好調だったことや、海外からの旅行客が増え「旅行収支」の黒字幅が拡大したことなどから、「経常収支」全体としては黒字になりました。
ただ、原油高や円安などの状況から、今後の先行きは見通せない状況が続いています。