【JR九州が値上げを検討】利用者はコロナ禍前の94パーセント 古宮社長はテレワークや人口減少の影響が続くとの考え示す
JR九州が鉄道運賃の値上げを検討していることが分かりました。早ければ年内にも国土交通省に申請する予定です。
JR九州によりますと、鉄道運賃の値上げについて現在、上げ幅やタイミングなどの検討を進めていて、早ければ年内にも、国土交通省に申請するということです。
相次ぐ豪雨災害や人手不足の深刻化などで、鉄道事業を取り巻く環境が厳しくなっていることが背景にあるとしています。
JR九州の利用客数は、回復傾向ではあるものの、2023年度はコロナ禍前の2018年度の94%にとどまっていて、JR九州の古宮社長は9日の会見で、今後もテレワークの浸透や人口減少などの影響が続くとの考えを示していました。
■JR九州・古宮洋二社長
「94%の人数でいかに鉄道を運営していくかを中長期的に考えていかないといけない。そこが1番の課題。」
JR九州は運賃の値上げで確保した収益を設備投資などにあて、路線網を維持したい考えです。JR九州の運賃値上げは、消費税率が引き上げられた時を除くと、1996年以来となります。