天神のビル屋上にことしもビアガーデンがオープン! 気温が上がるこれからの季節は食中毒に注意 家庭で簡単にできる対策は 福岡
ことしもこの季節の到来です。福岡市・天神のビルの屋上に13日、ビアガーデンがオープンしました。気温が上がるなか、開放感を味わいながらの飲食は気持ちいいですよね。ただ同時に気をつけなければいけないのが食中毒です。店でもさまざまなことに気を使っていました。
■阿部まみフィールドキャスター
「ビアガーデンといえばビール。会場では1時間後に迫ったオープンに向けて準備が進められています。」
天神のビルの屋上、開放的な空間で本格的な中華料理やビールを楽しめる「天神スカイビアガーデン」では、中華料理の八仙閣の料理人が腕を振るいます。
ことしはマーボー豆腐や餃子など30種類の料理のほかに、例年より多い50種類以上のドリンクを取りそろえているということです。
そんななか特に気を遣っていることがあります。
■八仙閣 天神スカイビアテラス店・岩崎直斗 料理長
「こちらが野菜、ボイルした肉、豆腐、こちらには生ものの肉です。汁が出てこないようにバットを敷いて、野菜の下に置くようにしています。仕込んだ日付を書いて、賞味期限が分かるように。八仙閣全体でこういう形で仕込んでいます。」
10℃以下に温度管理された冷蔵庫では、肉は汁がこぼれやすいため野菜の下に置くといいます。
ほかにも加熱前の生ものを触るときは1回ずつ手袋を取り替えるほか、まな板の管理を徹底しています。
■岩崎料理長
「(まな板を色分けして)赤色が肉類などの生もの用です。食中毒が出たら大変なので、しっかり分けるようにしています。外で開放的に楽しんでいただきたいので、料理も熱々で準備してお待ちしています。」
福岡県内ではことしすでに24件、198人の食中毒患者が報告されています。(※5月10日現在)
暑くなってくるこの時期は、主に鶏肉で感染するカンピロバクターや、牛肉などから感染しやすい腸管出血性大腸菌などによる細菌性の食中毒が増える傾向にあるといいます。
■福岡県生活衛生課・田島三愛さん
「4・5月でもすごく暑くなっている。(従来)7・8月に増えていた細菌による食中毒がこれからは4・5月で起こる可能性が十分あるので、対策は今の時期からしてほしい。」
日常生活でできる食中毒予防を聞きました。
まずは、買い物から帰ったら肉や魚を置いたままにせず、すぐに冷蔵庫に保管しましょう。
冷蔵庫の中は詰め込みすぎず7割程度にして、温度は冷蔵庫が10度以下、冷凍庫はマイナス15度以下を維持するといいそうです。
生野菜や肉・魚を切るときは、先に野菜を切るようにしましょう。
使ったまな板・包丁などには熱湯をかけて消毒します。布巾もこまめに洗って消毒するのが大切です。
また、食中毒を起こす菌は、加熱不十分で感染するケースがほとんどで、調理の際はしっかり加熱するよう心がけることが重要です。
家庭などで日常、簡単にできる対策をまとめました。
まず、買ってきた肉や魚はすぐに冷蔵庫に保管しましょう。
まな板や包丁は、生野菜と肉・魚を分けて使うのが効果的ですが、どうしても同じものを使う場合は、先に野菜を切ってそのあとに生の肉や魚を切るようにします。
使ったまな板などは、90度以上の熱湯をかけて消毒しましょう。
そして、食べ物は十分に加熱してください。