熊本有数の温泉地・小国町に地熱発電所 最大出力は8000世帯が1年間で使う電力量
熊本県内有数の温泉地として知られる阿蘇郡小国町に地熱発電所が完成し、落成式が行われました。
小国町の北里地域に完成したのは、「小国町おこしエネルギー地熱発電所」です。兵庫県に本社がある民間の会社、「町おこしエネルギー」が約100億円をかけて建設し、3月1日、関係者が出席して完成を祝う式典が開かれました。
■朝日健太郎環境大臣政務官
「再生可能エネルギーを中心として町が元気になり、地方でもさまざまな資源を活用した町おこしができることを今回実証してもらったと思う」
発電所では地下から吸い上げた蒸気の力でタービンを回して発電し、最大出力は約5000キロワット。約8000世帯が1年間で使う電力量をまかなうことができます。
■町おこしエネルギー 沼田昭二社長
「小国町という自然豊かな林業の盛んな所に、次の時代の産業としたい。遊休地を再生していきたい」
発電した電気は、九州電力に販売されるほか、周辺では今後、発電時にできる温水を利用してマンゴーのハウス栽培やエビの養殖なども行う予定です。