<19日からガソリン”値上がり”へ>『エコドライブ』のコツは?クリスマス前に需要高まる果物にも影響(宮城)
19日から値上がりが見込まれるのが、ガソリンなどの燃料代。
車など交通手段はじめ、クリスマスを前に最盛期を迎える果物にも影響が出てきそうだ。
ガソリンスタンド利用客
「19日から値上げするでしょ。それで生活にもろに影響するから大変です」
17日の宮城・気仙沼市にあるガソリンスタンド。
見込まれるガソリンの値上がりを前に、利用客は普段の1.5倍。
この時点で「177円」を示していたこちらのガソリン価格は、19日から「5円」上がる予定だ。
気仙沼商会 SS事業部・気仙沼パイパス店 尾形進店長
「国が決めたことなので仕方がないですけれど、180円台というのは結構高いので家計には厳しくなってくると思います」
燃料代の高騰による生活への影響を抑えようと、おととしから始まったのが政府による「補助金制度」。
12月16日時点で宮城県内のレギュラー平均価格は「172.8円」だが、19日からその補助率が下がるため、多くのスタンドでは1リッターあたり5円ほどの値上がりが見込まれるほか、来年1月16日にはもう1段階 補助率が下がる。
ガソリンスタンド利用客
「これから寒くなるし、正月だからいろいろ移動して歩くんだよね。そのためにはある程度下げてもらわないと。賃金上げたと言ってるけど、上がるよりも物価がボンッと上がっちゃって、みんな大変なのね」
ドライバーにとって欠かせないガソリン。
年末年始で遠出する機会もあるなか、燃費を上げる方法についてロードサービスのほか車の情報を発信するJAFに話を聞いた。
JAF宮城支部広報担当・佐藤陽さん
「エコドライブと言われる運転方法で、燃料・ガソリンの消費を少なくする運転方法」
実際に記者が運転しながら、エコドライブのポイントを教えてもらう。
1つ目のポイントは「ふんわりアクセル」。
JAF宮城支部広報担当・佐藤陽さん
「発進するときに、時速20キロに到達するまで5秒間かけてゆっくり加速していく」
省エネルギーセンターによると、最も燃料を消費するのは「発進する時」で、都心部でのテストでは普通に走っている時よりもガソリンを多く消費する。
伊藤成輝記者)1,2,3,4,5秒
JAF宮城支部広報担当・佐藤陽さん)そうです。これくらいがいいです
「ふんわりスタート」で、10%の燃費改善が見込まれるという。
そして、2つ目のポイントはー。
JAF宮城支部広報担当・佐藤陽さん
「車間距離が近いと、速度の調整にブレーキを踏んだりアクセルをまた踏んだりと、加速減速を繰り返すことになるので、アクセルで車間距離を調節してブレーキを踏む回数を減らすことが大事」
大切なのは「ゆとりある車間距離」。
必要のないアクセルやブレーキで、街中では2%、郊外では6%ほど燃費が悪くなるという結果が出ている。
このほか、タイヤの空気圧が低いと2%~4%ほど燃費が悪くなるため、ガソリンスタンドなどでのこまめなチェックが有効だ。
一方、宮城・名取市にあるビニールハウス。
中で栽培されていたのはー。
石橋記者リポート
「あたたかいハウスの中では、赤く美味しそうイチゴが育っています」
クリスマスを前に、需要が高まるイチゴ。
しかし、ハウスあたためるためには暖房設備が必要で、使われる重油に対する
政府の補助も、ガソリン同様に19日から下がる。
ラ・フレーズ・加藤亜季さん
「(燃料価格は)ちょっと上がるどころかどんどん上がっているので、経営ではかなり厳しいところがあるのが現状です」
この農園では、燃料代への対策として、おととしから薪を燃やすタイプのウッドボイラーを導入した。
しかし、気温が下がる夜は、機能が安定する重油の暖房設備に頼るため、燃料代は価格が落ち着いていた4年前に比べて1.2倍に。
輸送費や資材の高騰も重なって、イチゴの価格も1.3倍ほど上げざるを得ない 状態だと言う。
ラ・フレーズ・加藤亜季さん
「重油は高騰していますが、ウッドボイラーとの併用で少しでもコストを下げつつ、おいしいイチゴを提供できるよう頑張って栽培していけたら…」