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経済効果に期待高まる 洋上風力発電の建設拠点となる「基地港湾」に青森港が指定される

2024年4月26日 17:41
経済効果に期待高まる 洋上風力発電の建設拠点となる「基地港湾」に青森港が指定される

国は洋上風力発電の建設拠点となる「基地港湾」に青森港を指定しました。湾内にある港は波が穏やかで冬でも作業が可能で、地元では経済効果への期待が高まっています。

交付式では国土交通省から宮下知事に基地港湾の指定書が手渡されました。

★宮下知事
「これから国による青森県も連携した大規模な開発になります 洋上風力を進めることにとどまらず、青森市と連携をして新しい産業を構築するという気持ちの中で事業を進めていきたい」

洋上風力発電の「基地港湾」は風車の羽が直径100メートルを超える大規模な発電設備の組み立ての拠点となる場所です。青森港は立地や面積など必要な条件を満たしていることからきょう基地港湾に指定されました。最長30年、事業者に洋上風力の拠点の港として貸し付けることができます。発電事業者を公募しているつがる市沖と鯵ヶ沢町沖にかけての日本海南側が対象海域となります。基地港湾として主に使われるのが油川ふ頭です。埋め立てや周辺の土地を整えることで19ヘクタールの用地を確保し地盤を強化します。また堤ふ頭の一部4ヘクタールも部材置き場として補完的に活用されます。国は青森港の整備費用として4年間で123億円を投じ改修工事を進めます。青森港は陸奥湾内にあるため波が穏やかで冬場でも作業ができる大きな利点を持っています。

★青森市 西秀記 市長
「官民連携して県と一緒になって港湾整備については続けてきたわけで、それがきちんと実ったということで大変うれしく思っています市としては
そこの周辺に関連する産業をしっかり根付かせていく、そこが市の仕事だと思っています」

洋上風力は建設や運転保守など関連産業の裾野が広く、経済効果を期待する声が上がっています。

★青森商工会議所 倉橋純造 会頭
「この街に対するエネルギーが(経済的にも)ひじょうに大きいと感じています そもそも海から生まれた青森市ということになっていますので港をいかさないとこの街の特色が生きてこないだろう 陸海空相まった経済効果がお互いに生まれてくる」

基地港湾の指定は県内では初めて国内では6例目となります。発電事業者の選定結果は12月までに公表されます。

最終更新日:2024年11月29日 9:14
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