【新米】注目集まる“ことしのコメ作り” 県内産の食材にこだわった“おにぎり店”の店主も新米へ期待 《新潟》
令和のコメ騒動とも言われ例年になく注目を集める中、ことしのコメ作りに向けた準備が始まっています。全国に誇る新潟のコメ。価格の値上げに踏み切ったおにぎり店の店主も新米へ期待を寄せています。
こちらのJAの育苗センターでは苗づくりが始まっています。ことしは「コシヒカリ」や「こしいぶき」などトレー9万2000枚の注文が入っていて、約100戸のコメ農家に4月下旬から出荷する予定だということです。
ハウスの中には青々とした苗が顏をのぞかせていました。田植えができる大きさになるまで育てられます。
品不足に価格の高騰……令和のコメ騒動ともいわれ、例年になく注目を集めることしのコメ作り。JA新潟かがやき管内では苗の需要に大きな変化はないということですが消費者からの新米への期待の高まりを感じているといいます。
〈JA新潟かがやき営農部 五十嵐誠喜部長〉
「令和7年のコメ作りが開始されたということでいよいよ本番なのかなという格好であります。消費者の皆さんに届けられるように一生懸命やっています」
新米に期待を寄せるのはこちらも……。新潟市中央区のピア万代に去年オープンしたおにぎり専門店です。県内産の食材にこだわっていて変わり種の具材も人気を集めています。
〈訪れた人〉
「おいしい」
「サーモンタルタルです。定食を食べたくて」
コメの味わいと食感を堪能してほしいという店長の本間純平さん。オープンから1年店の経営を直撃しているのが、自慢のコメをはじめ魚介類やのりなどの価格高騰です。
例えば卵黄のだししょうゆ漬けが乗ったこちらのおにぎり。2024年3月には500円でしたが現在は550円。今後も物価の状況に応じて値上げを検討せざるを得ないといいます。
〈農家の息子がつくる食堂 さんかくともつ 本間純平さん〉
「業者から連絡が来るたびに値上げなんだな。その分おいしいお米になっていますとか。農家の手取りが増えてますという付加価値がこっちにも伝わって、消費者にも伝わるような情報の公開や価格の付け方をしてもらえたら」
例年になく注目を集めることしのコメ作り。小さな苗に大きな期待が寄せられています。