山形市ではクリスマス商戦に向けたおもちゃの商談会が2日から始まりました。近年は子どもだけではなく大人も楽しめるおもちゃを取りそろえる「キダルト」というキーワードがクリスマス商戦のトレンドになっているということです。

小坂憲央アナウンサー「会場内わくわくします。所せましとおもちゃが展示されていてメーカーとバイヤーの皆さんが熱心に商談を行っています」

この商談会は山形市の玩具卸売業・阿部玩具でクリスマス商戦にあわせて毎年この時期に開かれています。
ことしは全国各地からメーカー60社と東北・関東などのバイヤー50社が参加。会場にはミニカーやボードゲームなど多種多様なおもちゃが並びました。

ボーネルンド担当者「磁石のブロックになっていて平面から立体に簡単に図形ができる」

初参加という東京都内のこのメーカーは、磁石の付いたパーツを組み合わせて立体を作るおもちゃを製造していて、図形の構造などを遊びながら学習できます。

ボーネルンド担当者「今回の商談会で東北エリアでお客様に触れてもらえる機会が増えたらいい」

一方、ベーゴマを現代風にアレンジしたおもちゃです。20年以上販売しているロングセラー商品で、昔を懐かしんで購入する大人も多いということです。

タカラトミー担当者「バイヤーさんからも『おおー！』って大人も盛り上がっているところもよく見るので我々も楽しみながらやっている」

いま、少子化や物価高騰の影響に直面しているというおもちゃ業界。こうした中、近年は子どもだけではなく大人のコレクションとして商品を展開する、「キッズ」と「アダルト」を組み合わせた「キダルト」というキーワードがトレンドになっているということです。

阿部玩具阿部龍海専務「（キッズとアダルトでキダルト？）はいミニカーとかそういった商品を自分のために大人買いとかコレクションとか自分のために買う人も結構増えている」

このほか、アニメのキャラクターグッズなどはインバウンド客を中心に人気が高いということです。

阿部玩具阿部龍海専務「少子化でお子様が少なくなっているがテレビゲームなどデジタルが進んでいるがアナログな玩具も非常に大事と思っているので少しでも広げておもちゃの楽しさ面白さを伝えていきたい」

参加したメーカーの担当者らはクリスマス商戦に向け商品の人気や遊び方などについて熱心に売り込んでいました。この商談会は3日も開かれます。