「これは“コメの災害”」品薄で収穫前倒しも…北杜市で稲刈り始まる 山梨県
県内有数の米どころ、北杜市の水田で稲刈りが始まりました。今年はコメ不足に対応するため、収穫を前倒しする動きも出ています。
吉岡キャスター
「田んぼには一面、黄金色の稲が広がっていますが、今年は例年よりも早く刈り取りを始めたんだそうです。その理由はコメ不足です」
望月農業センター 望月茂喜 代表
「30年くらい農業をやっているが初めてのケース。これは『コメの災害』だね」
北杜市白州町の「望月農業センター」では、ミルキークイーンの稲刈りが行われていました。ただ、去年の不作や災害用備蓄の買いだめなどが影響し、世間では今、全国的にコメ不足となっています。
望月農業センター 望月茂喜 代表
「『夜もコメがなくて眠れない』というお年寄りからの電話があったり、『9月から学校が始まるが、弁当をつくるコメがない』といった問い合わせが多い」
コメ不足を受け、在庫の問い合わせが相次いだことから、こちらでは例年よりも1週間早く稲刈りを行いました。
しかし、前倒して稲刈りすることはリスクを伴うといいます。
望月農業センター 望月茂喜 代表
「どうしても小さなコメが多くなってしまい、収量が2~3割減るから、かなりの(被害)金額がいく。言葉では言えない」
一方で稲自体は猛暑や台風の影響もなく順調に生育し味も上々で、 価格も大幅な値上げはしていないということです。
望月農業センター 望月茂喜 代表
「収穫が始まったばかりなので、田んぼを見てもらえば分かるようにいっぱいあるので、安心して購入してほしい」
収穫作業は9月いっぱい続くということです。