ミャンマー 軍のクーデターから4年…内戦は泥沼化、国境付近が犯罪拠点に
ミャンマーで軍がクーデターを起こしてから、きょう1日で4年となりますが、ミャンマーでは内戦が泥沼化し、混乱が続いています。国境付近から中継です。
私は、いまタイの国境にいます。この川を渡った先がミャンマーです。多くの建物が見えますが、ここは詐欺グループの拠点が多いといわれている地域です。
軍がクーデターを起こしてから4年となりますが、ミャンマーではいまだ内戦が続いていて、混乱に乗じ、中国系の犯罪組織の活動が活発になっています。
ミャンマーの犯罪組織の拠点には、日本人が20人以上、監禁されている可能性があると、市民グループが指摘しています。
先月31日には、監禁されている外国人などが解放され、タイ側に引き渡されるとの情報があり、タイの軍や警察が物々しい雰囲気でミャンマー側に向かいました。しかし、結局、解放はされませんでした。
国境では、ミャンマーに連れ去られる外国人を減らそうと、至る所に検問所が設けられ、警備が強化されています。
一方、ミャンマーの軍事政権は先月31日、4年前のクーデターで発令した非常事態宣言を6か月間、延長すると発表しました。
延長は7回目で、これにより軍が年内に目指すとしていた選挙の実施は難しくなり、民主派勢力らとの戦闘が、さらに泥沼化することが予想されます。
さらに混乱が長引けば、犯罪組織の活動が活発化する懸念もあり、ミャンマー情勢は出口の見えない閉塞感に包まれています。