ロシア選管 “併合”ウクライナ東南部4州で議会選挙へ 反転攻勢で奪還も…「4州はロシア」の主張は実態伴わず
ロシアへの編入の是非を問う「住民投票」(2022年9月 ウクライナ・ドネツク州)
ロシアが去年9月に一方的に併合を宣言したウクライナ東南部の4州について、ロシア選挙管理委員会は15日、議会選挙などを実施することを決めたと発表しました。
議会選挙などの実施が決まったのは、ウクライナ東部から南部にあるルハンシク州、ドネツク州、ザポリージャ州、ヘルソン州の4つの州で、いずれも去年9月にロシアが「住民投票」と称する活動を行い一方的に併合を宣言しました。4州の選挙は9月に行われるロシアの統一地方選挙にあわせて実施されるとされ、ロシア支配の既成事実化を強める狙いがあるとみられます。
一方で、4州のうち、ロシアが全域を支配している州はひとつもなく、ウクライナの反転攻勢により一部地域の奪還も伝えられるなど、「4州はロシア」とする主張に実態は伴っていません。