英トラス首相、わずか1か月半で辞意表明 最新情報は≪中継≫
イギリスのトラス首相が就任からわずか1か月半で辞意を表明しました。公約だった大規模減税案が全面撤回に追い込まれ、責任論が強まっていました。最新情報をロンドンから古谷記者が伝えます。
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トラス首相は記者会見で、有権者や与党議員の支持を失い、これ以上の政権運営は困難だと判断したと語りました。
英トラス首相「この状況では、首相に選出されたときに任された責任を果たすことができない」
トラス首相は、記録的な物価高が続く中、大規模な減税や光熱費の補助を公約として掲げ、先月、首相に就任しました。
しかし、目玉政策だった大規模減税案を発表後、イギリスの通貨ポンドが大きく下落するなど市場の混乱を招いたことで、公約を全面的に撤回する事態となり、世論調査で支持率が7%まで落ち込んでいました。
ロンドン市民「もっと早く辞めるべきだった」
トラス首相は、前日までは続投すると強調していましたが、一転して辞意の表明に至りました。BBCによりますと、トラス首相は会見に先立って与党保守党の幹部と会談し、党内の雰囲気について話したということです。そしてこの場で状況が厳しいことを伝えられ、これ以上の政権運営は困難だと観念したもようです。
今後については、来週中に保守党の党首選挙を行い、後任の首相を選出する運びです。
地元メディアが、前回の党首選挙でトラス首相と戦ったスナク元財務相が有力候補と伝えているほか、ジョンソン前首相の名前も取りざたされています。