中国・王毅外相、台湾独立への動きをけん制 日本には一切触れず
中国の王毅外相は7日の記者会見で、「台湾海峡の平和を守るためには、『一つの中国』の原則を堅持することだ」と述べ、台湾独立への動きを改めて強くけん制しました。
中国・王毅外相
「台湾の独立・分裂行為が、台湾海峡の平和と安定の最大の破壊要因だ。我々の政策は明確である。引き続き、最大の誠意で平和統一の未来を勝ち取ることである」
王毅外相は7日の会見でこのように述べ、1月の台湾総統選挙で勝利したアメリカに近い民進党の頼清徳次期総統をけん制しました。また、米中関係については、「アメリカ側の中国に対する誤った認識が続いている」と指摘しました。
一方で、「私たちは常にアメリカ側と対話を強化し、不必要な偏見を取り除きたいと考えている」と述べました。
およそ1時間半の会見で、日本には一切触れられず、日本政府関係者は、「福島第一原発の処理水問題など日中間の課題について、中国側の姿勢が変わっていないということだろう」と指摘しています。