ゴルバチョフ氏死去 功績たたえる声相次ぐ一方で…批判も
東西冷戦を終結に導いた旧ソ連の指導者ミハイル・ゴルバチョフ氏が30日、亡くなりました。
ロシアメディアによりますと、ゴルバチョフ氏は、30日、モスクワ市内の病院で亡くなったということです。91歳でした。
ゴルバチョフ氏は、ペレストロイカと呼ばれる政治・経済改革を行ったほか、東西冷戦を終結に導きノーベル平和賞を受賞しました。
アメリカのバイデン大統領は「卓越したビジョンを持った人物だった」などとする声明を出すなど功績をたたえるメッセージが相次いでいます。
一方で、国内では、ソ連崩壊を招いたとの批判にもさらされてきました。
モスクワ市民「国のためにいいこともしたが、残念ながら政治家としては弱かった」「海外政策ばかりにとらわれ、国内のことを放置したせいで何もかも壊れてしまった」
また、ウクライナ情勢を巡ってゴルバチョフ氏は去年、ロシアメディアの書面インタビューに「難しい局面でも対話を中断してはいけない」と訴えていました。
ペスコフ報道官は、ゴルバチョフ氏の死去に際してプーチン大統領が深い哀悼の意を示し親族らに弔電を送るとしています。