米国務長官、露外相との会談キャンセルの意向伝える
ロシアのプーチン大統領がウクライナの一部地域への軍の派遣を指示したことを受け、アメリカのブリンケン国務長官は、24日のロシアの外相との会談をキャンセルする意向をロシア側に伝えたことを明らかにしました。
カギを握る両国の会談がキャンセルされる見通しとなったことで、ウクライナをめぐる外交交渉の道はいっそう狭まることになります。
ブリンケン国務長官「侵攻は始まっているとみている」「このタイミングでの会談には意味がない。同盟国のパートナーと相談し、全員が同意した」
アメリカとロシアは、24日にスイスのジュネーブで外相会談を行うことで合意していました。ただ、アメリカは、「軍事侵攻がないこと」を条件に挙げていて、ブリンケン長官は、「このタイミングでの開催には意味がない」と述べ、突き放しました。
ブリンケン長官は、同盟国の了承も得たとして、すでにキャンセルの意向を書簡でロシア側に送ったとしています。
これに先立ち、バイデン大統領は、ロシア軍の派遣を「侵攻の始まり」と表現して強く非難し、制裁の第1弾も発表していました。
ブリンケン長官は、「ロシアは外交を拒む姿勢を鮮明にしている」とも述べています。
アメリカとロシアは、今回キャンセルされる外相会談を経て、バイデン大統領とプーチン大統領による首脳会談を開催することでも原則合意していました。