ウクライナ当局「民間人死者2000人に」
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻により民間の犠牲者が増え続けています。ウクライナ当局は民間人の死者が推計で2000人にのぼるとの見方を示しています。
第2の都市ハリコフでは行政関連の建物などへの攻撃が続き、2日には警察の建物などが破壊されました。ハリコフではこれまでに21人が死亡したということです。
ハリコフや首都キエフはウクライナ軍の抵抗によりロシア軍の攻勢を押しとどめていますが、ロシア国防省は2日、南部の都市ヘルソンを制圧したと発表しました。
ロイター通信はヘルソン市長の話として、市議会の建物にロシア軍が無理やり入ってきたと報じていて、ロシア軍によって占領されたとみられます。
民間の犠牲者は増え続け、ウクライナの非常事態庁は2日、民間人の死者が推計で2000人にのぼるとの見方を示しました。
ブリンケン国務長官「ロシア軍は学校、病院、住宅地を空爆している。これらは軍事標的ではなく民間人が暮らす地域だ」
アメリカのブリンケン国務長官は、ロシア軍の手法を「極めて残忍なものだ」と非難しました。
また国防総省の高官もロシア軍が、「より攻撃的になっている。精度が下がる懸念がある」と指摘し、同じく民間人の犠牲拡大に懸念を示しています。
一方、国防総省の高官は、最新の動きについて、国境周辺に集結したロシア軍の82%がウクライナ国内に侵攻し、ミサイル450発以上が発射されたとの分析を明らかにしました。
こうした中、焦点の停戦に向けた協議は2日は行われず、3日に行われる見通しです。