中国犯罪グループ摘発 主犯格の男に懲役24年…初公判から10日余りのスピード判決
中国で、女性客への集団暴行事件を機に起訴された男女28人の裁判で、現地の裁判所は主犯格の男に懲役24年の判決を言い渡しました。
ことし6月に河北省唐山市の飲食店で女性客4人が男らに暴行を受けケガをした事件では、捜査当局が事件にかかわった犯罪グループを摘発し、別の事件とあわせて男女28人を起訴していました。
23日の判決で裁判所は、長期間にわたり強盗や傷害などの犯罪を繰り返し社会に悪影響を与えたとして、主犯格の男に対し懲役24年の判決を下しました。
残りの27人についても、それぞれ6か月から11年までの懲役刑を言い渡しています。
裁判は、初公判から10日余りのスピード判決となりました。
事件をめぐっては、暴行の様子をとらえた動画がSNSで拡散されると、「警察が犯罪グループを野放しにしている」などと批判が噴出。
地元当局は先月、男らの「後ろ盾」になったとして、警察幹部8人を厳正に処分すると発表していました。
当局としては、来月の共産党大会を前に早期の幕引きを図り、国民の不満をおさえたい考えもあるとみられます。